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冬虫夏草(学術的見地)
冬虫夏草を学術的に説明するなら、昆虫に寄生する菌類(バッカクキン科冬虫夏草属)がチベット及び周辺地域の標高3000メートル級の高原を中心に生息するコウモリガの幼虫(Hepialus armoricanus Oberthur)に寄生し虫と植物の中間のような姿になったものです。
この「冬虫夏草」はC. sinensis 学術名(Cordyceps Sinensis)といいます。
古来より幻の霊薬として知られ、医学や薬学の研究の対象となってきた、冬虫夏草という表現に値するのは、このCordyceps Sinensisだけであり、
漢方や薬膳料理の食材として用いられてきました。
冬虫夏草の効果や効能についての歴史/伝承の威を借りるため、近年様々な植物/菌類が冬虫夏草として売りだされていますが、漢方・冬虫夏草の流通のプロが冬虫夏草と言えば、冬虫夏草とはC. sinensisの1つしかありません。
当サイトで販売している冬虫夏草は、本物の冬虫夏草であるC. sinensisを示しています。
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冬虫夏草の本場香港卸行商の解釈(翻訳文)
冬虫夏草とは、コウモリガの幼虫(一般的に言う芋虫)がキノコ・麥角菌類の菌に感染され、菌がずっと幼虫の体内に寄生しています。
冬になると、幼虫は雪の中に眠っていて、菌は眠っている幼虫の体内から少しずつ蛋白質や栄養などを吸収し、そして、幼虫が眠っているまま死んでしまいます。
夏になると、雪が溶けて、この時、草やキノコの生長には非常に良い温度になってきて、死んでしまった幼虫の頭から草・キノコが出てきます。
そうしたら冬虫夏草になります。
このコウモリガの幼虫に寄生した菌が、虫と植物の中間のような姿に変わっていくサイクルが「冬虫夏草」という名の由来です。
冬虫夏草と言えばこの野生コウモリガの1種類しか香港では言いません。※1
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冬虫夏草(誤って解釈されている知識)
日本では、冬虫夏草についてC. sinensis以外にも虫に寄生し虫と植物の中間のような姿になる菌類及び、虫と植物の中間のような姿になったものの総称を言う場合があります。
これは大陸から冬虫夏草についての伝承が伝えられる過程で、正確な知識が失われたからかもしれません。
例えば菌類が虫に寄生する例の、セミ(セミタケ)やトンボ(トンボタケ)等に寄生し形成された物に対し、文献や歴史的に幻の霊薬として語られるものとは異なりますが、冬虫夏草と称する場合があります。※2
薬学や漢方の分野ではC. sinensisのみを冬虫夏草と呼ぶことが正とされますが、日本では上記のように先に例を挙げたセミタケやトンボタケの
ような範疇までは冬虫夏草と称されています。
これらの多くは商売としてではなく、主に個人が観察や観賞用として分かりやすさを求め「冬虫夏草」と称しているものであり、冬虫夏草を欲している消費者に対し誤認識を与えないものがほとんどであるので、冬虫夏草と称することを一様に不適切とするのは適切ではないでしょう。
しかし近年問題なのは、冬虫夏草の古来よりの高い効能や効果についての評価を借りようと、人工的にハウス栽培されたキノコ類及び植物、製品して加工されたもの等に対しても冬虫夏草と表記し販売する事がインターネットを中心に氾濫していることです。※3
これらは、主に健康食品販売業者やメーカーが自社商品に対するキャッチフレーズやインパクトとして冬虫夏草というネーミングを冠し通販や販売を行いたいという、冬虫夏草文化の営利的利用ですが、これは冬虫夏草と称するのに正しくありませんのでご注意ください。※4
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※1.英語圏では、冬虫夏草はCaterpillar fungus(芋虫菌類)と言われています。そのことからも本来、冬虫夏草とはコウモリガ由来の1種類しかないことが分かります。
※2.昆虫でないクモやヤスデなどの節足動物に寄生するケースもあるので「昆虫に寄生する」という表記は広義的な解釈としても正しくありません。
※3.本物の冬虫夏草とは人工的に栽培できる植物等ではなく、長い時間をかけ菌類が虫に寄生し虫と植物の中間のような姿になった自然物です。現在の人間のテクノロジーで生産することはできません。
※4.本物の冬虫夏草はほとんどの場合現物でのみ食用利用されています。粉末にしてしまったり製品にしてしまうと、それが本当に冬虫夏草なのか、本当に入っているのかという消費者の不安を払拭しきれないし、なによりそういう背景もあり「そのままが一番取引価値が高い」という理由によります。
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